昨日のザ・ベストハウス123の悲しい話


欲しいものは何でも買ってしまう女性がいました。小切手を使って、借金をしてまでも。
彼女は買い物依存症だったようです。

そんな彼女は、保険金目当てに自分の夫や母、近所の人までをヒ素で殺していたようです。
そして火事や盗難を装って保険金詐欺もやっていたようです。

しかし、警察が気付いたころには彼女は姿を消していました。


逃亡中彼女は考えました。
どうして自分はこんな人間になったのか?
自分の買い物癖はどこからきたのか?
親が物だけを買い与える人間で、親からの愛情を感じられなかったからだ。
おかげで愛し方も愛され方も分からない。


彼女は変装をして新しい名前を名乗り、別の人間になって結婚して犯罪を犯すことなく幸せに暮らしていました。

しかし、ひょんなことから彼女は捕まってしまいます。
彼女は偶然にも、FBIの探していた別の件の犯人と背格好や名前まで同じだったため誤認逮捕されました。

誤認逮捕にも関わらず、彼女は自ら本名を名乗ったそうです。そして
「嘘をついて生きるていくことに疲れた」と言っていたようです。


そして彼女は逮捕されたんですが、保釈中に何を思ったのか逃亡しました。
三日三晩彼女は生まれ育った家に歩いて向かっていたのです。

そして、彼女は家に着き、息絶えたようです。
彼女が着いた家は、幼少期自分が住んでいた家から数百メートル離れた別の家でした。


これで話は終わりです。
彼女がしたことは、取り返しのつかない決して許してはならないことです。


僕が何を思ったかというと、彼女が求めていたのは結局、愛、なんだなと。
彼女は愛し方が分からなかった。買い物で物を与えるという方法でしか。
そして自分を愛するために彼女は自分のためのものを買い続けた。
しかし、いくら買っても心の隙間は埋まらない。それは本当に求めている愛ではなかったから。
でも、それしか方法が分からない彼女は、買い物に依存していったのかもしれないなと。


愛は悪い意味でも偉大ですね。多分この事件の根源は、彼女が愛されてないと感じたことでしょうから。


愛し方が分からないという状況は、それを自然に得た人には理解し難いことでしょう。
まぁ何でもそうですが、自分と違うものは理解し難いですからね。
極端な話、人間以外の動物に森の中で育てられた人間が見つかったという話がありましたが、
その人は言葉が話せません。当たり前ですよね。周りに言葉を話すものがいなかったから。
逆に言えば、言葉のない状況を与え続けられていたから、言葉が話せない。
ということは、間違った愛し方を与え続けられていたら、間違った愛し方を覚えるでしょう。
間違った愛し方なんてない!人それぞれの形がある!なんていう人もいるでしょうけど、
例えば、「物を与えるだけ」なんていうのは間違った愛し方だと僕は思います。


それと、愛情も受け取る側の感じ方次第なんだろうなというのも思いました。
彼女の親も、もしかしたら愛情を注いだつもりだったのかもしれません。
ただ、彼女と過ごす時間が少なかったんでしょう。それが大問題だった気がしますが。


僕も良く分からない人間の側ですが、愛するって多分そんな大したことしなくてもいいんだと思います。
抱きしめたり、うれしかったこととかを一緒に喜んだり、何か出来たことを褒めたり……。
でも、もしかしたら気付かないくらい些細なことでも愛していないと相手は受け取るかもしれない。
だから、ふとしたときに、ちゃんと相手のことを愛せてるか考えてみるといいかもしれないですね。
それが出来てたら、失わずに済んだ愛もあったかもしれないですね。


*話は記憶を頼りに書いたので間違ってるところがあるかもしれませんが、
大筋では外れてないと思うので許してください。細かく知りたい方は
ベストハウス123のHPに載ってます。多分、1週間で消えます。